7時半に起きてすぐに作業小屋に移動し、昨夜作った鍵盤の枕木と押さえ木を当ててみる。鍵盤の深さも決まりいよいよ音を出すのを待ちわびているように見える。
しばらく鍵盤の配置や譜面台、パイプ台などを見て母屋に戻る。風もなく静かな穏やかの日だ。この穏やかな日も少しずつ「死」に向かっているのだと感じる。今朝からそのことが頭から離れない・・。アスパラと間引きした蕪を採り、今朝のメニューを決める。ご飯を炊き味噌汁を作り、アスパラと鮭を焼いてオカズにすることにする。8:40、台所仕事を開始する。
食事を終えて10:07。のんびりと食事をしていたわけではない。6日火曜日に須貝氏から送られてきた来た2つのReel、Larrys Favorite reelとThe Cacus reelのビート感とアイリッシュらしいメロディーに酔いしれていた・・。ご飯を浸す時間、炊く時間、蒸らす時間を入れるとそれだけで1時間近くになる。その時間にフルートを吹きながら、須貝氏の演奏を楽譜に書き入れながら音を探っていく。楽譜をなぞるアイリッシュ音楽から、本来の伝統音楽としての音楽の楽しさを教えてもらっている。
デッキの戸を開けると、爽やかな風に包まれた。梁川氏がここに来るたびに手入れをしてくれているバラが見事に咲き誇っている。ばらのフェンスの向こうには山頂まで見えるはずの甲斐駒が、今日は雲に隠れている。朝は停まっていた空気が、霞がかった太陽でも少しずつ大地が温まっているのか、ラフランスの葉がかすかに揺れている。袋掛けの時期も近い。
10:45からオルガンの作業をする。
12月から設計に入ったが、何度か設計をし直したものが漸く形になってきた。今日はパイプ立てとウインドをつなぐコルゲートチューブを繋いだが、それの完成は来週になりそうだ。チューブの先端をバーナーで少し温めてから、円錐状の木片で入り口を広げてそれぞれの金属管に繋いでいく。ビニールテープでは少し弱く、電気工事や配管に使うテープを思い出し今日の作業を途中までにした。
何も特別なことのない、ここでの日常だ。今日は国分寺への移動日なので、いつもの日課にある読書と畑仕事はなしだ。iPadにNetfflixからダウンロードしたドラマを流しながら運転している。眠気防止にはとても効果があるのだ。
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