つい数日前までは北杜市のこの周辺に注意報が出されるほどの強風が吹き荒れていて、この家の中でもドタンバタンと何者かが蠢きだしているような不穏な空気があったのだが、今日は風もなく心からホッとできるような穏やかな天気になっている。嵐の後のこんな穏やかな天気を小春日和・・と呼びたくなるのだが、秋から初冬にかけての温かい穏やかな天気の日を呼ぶとすれば11月頃が適当なのかもしれない。異常な暑さの続いた今年は1ヶ月遅れのこの時期にまだ使えそうな気もする。
秋の訪れの遅かったことの証としてこの周辺の紅葉が遅かったこと、これはある程度日常になっていてあまり驚きもしないが、八ヶ岳周辺で秋になると見かけるハナイグチやヌメリイグチ・・、この地域ではまとめてジコボーと言って、キノコを並べる店でも一番人気のキノコだが、9月末から10月中旬までが収穫の時期と決まっていた。数十年来八ヶ岳に通い詰めてジコボー採集を楽しんだ私は確信を持ってそう決めていた。
しかし今年は11月の中旬に武甲山に登った折にカラマツ林の中にヌメリイグチの群生を見つけて大喜びし、先を歩く山岳部の生徒を放おって顧問団はセッセと収穫をし、その日の夜には当然美味しい味噌汁を楽しんだ。
11月に入ってもなおこのキノコが採れることにまずは驚いたが、夏が遅かったからな・・と一堂、そのことで納得した。
今日はそんな小春日和。外の気温は17度にもなる。暖かく穏やかな天気だ。本焼きを終えた器を外のテーブルに並べてヤスリがけやら、最終仕上げをしている。いま猛威を振るっているインフルエンザに、流行に乗り遅れまいとしっかりと罹患し一昨日は一日中寝ていた。まだ微熱と咳は続いているが、今日の日差しはことの他優しく包んでくれる。
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