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  • 執筆者の写真Goh

春来窯、本焼き

国分寺を早朝3時半に出発し春来荘に5時45分到着。先週金曜日に施釉し窯詰めしてあったので、6時きっかりに火を入れられた。火の神様にお神酒もなく、本焼き成就をお願いすることもなく、忙しく仕事を片付けるように慌ただしく火を入れた。

この窯での本焼きは5回めになる。なんとなく窯の癖や特徴がわかってきたのか、前回の本焼き同様の上昇曲線で順調に進行した。ただし今回ははじめてしっかりとした還元焼成をやってみた。

900℃を超えた所で空気の取り入れを少なくし窯の中を酸欠状態にした。エアーダンパーを閉じたままにしたのは、煙突側の壁までの距離が短く、吹き出した炎を配慮した。とは言え1200℃を超えてからは、エアーダンパーや煙道の蓋などの隙間から炎が吹き出し目が離せない時間が続いた。窯の置いてある小屋はよく燃える薪で出来ているようなものなのだ・・。

前蓋の色味穴2箇所を開けて還元状態の確認が出来るようにした。1200℃を超えた所で還元を弱くし,1230℃からは酸化に戻し、目標温度1250℃まで上げて、1時間ほど練らしを行い火を止めた。

それぞれの時間、炎の状態、焼成時間など考えると、今回の本焼きは理想的な形で進行した。かなり期待できる、これを取らぬ狸の皮算用という。



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