新しいポルタティフオルガンを作る準備をしている。・・というか準備などと言っていられないほど期限が迫っている。5月4,5日に立川グリーンスプリングスで行われる「風はおどるよロバロバフェス」に小さなオルガンとオカリナなどで出店することになっている。あと3週間しかないというのにパソコンに向かって設計図を作っている・・。
オルガンのパイプはポルタティフが使われた時代、ルネサンス期に入っても写本や彫刻、協会の壁画にも金属のものばかりで、木製のものは作られていなかったようだ。それについては「横田宗隆オルガン制作研究所」のパイプオルガン制作家の横田さんも「そういえば木製オルガンの絵などは見たことがない」と話していた。音質の調整の難しさに加え、薄い板を作ること自体がその時代は難しかったのだと思う。
ネットで検索するとポジティブオルガンも含め世界中の木製パイプのオルガンの写真から動画まで今は見ることができる。その中にウインドウエイの出口に「耳」のないパイプは見たことがなかったが、アメリカの愛好家が「French Romantic style」という、耳がなく金属パイプの形状を再現した木製パイプを制作し、その資料をホームページに載せている。「耳」がなくてもしっかりと音が出ることに驚いている。
とても短期間での製作ですね。せっかくの機会ですから須藤さんの作ったオルガンをみんなに見てもらいたいものです。仕上がることをお祈りします。