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  • 執筆者の写真Goh

ポルタティフ・オルガン


 2022年1月から始めたポルタティフオルガン制作ワークショップが、1年と9ヶ月をかけてようやく終わりました。随分と時間を要したワークショップのようですが、月に2回の活動と2回の合宿を経ての完成です。それぞれのオルガンの完成度はとても高く、形も音色もとても魅力的なものに仕上がりました。ワークショップに参加された6人の皆さんの努力とご家庭の支えがあったからこそできたことと感謝しております。設計と制作指導を担当しましたが、物作りは工夫の連続と改めて考えさせられました。この制作を通して学んだことや、この制作で生まれた楽器が皆さんの生活をより豊かなものにしてくれることを心より願っています。

 10月28日にワークショップで完成したオルガン6台と私のオルガン2台を加えて展示したくさんの方に触れていただきました。29日はオルガンを使ったミニライブも行いたくさんの方にお運びいただきました。感謝申し上げます。珍しい楽器という以上にこの楽器の持つ素朴な音と可愛らしい形も大きな魅力という感想をたくさんいただきました。(ミニライブの一部はこちらから御覧ください)

 ワークショップに参加された6人の感想の文章を紹介します。本当によく仕上げたものだと感心します。心から拍手を送りたいと思います。


長らく憧れの楽器であったポルタティフオルガンを手に入れる事が出来、しかも自分で制作出来た事は感無量です。

ご指導頂いた須藤剛先生と制作仲間に感謝。A.U

気持ちが舞い上がりそうな予感がする!!

直感で参加したオルガンワークショップ。ごう先生に未知の世界へ連れて行っていただきました。知らないことを教わる喜び。出来ないことに挑戦する楽しみ。失敗してやり直すことも、うまく出来ず苦労することもたくさんありました。全てが初めてで新鮮で自分と向き合った時間は貴重な経験になりました。優しく見守って下さった先生、仲間に支えられて完成したオルガンはわたしの宝物。この音色が世界へ舞い上がっていきますように。M.K

オルガン製作を終えて印象的だったことは、パイプ一本一本の完成度が直に音へ影響することです。剛先生の作業説明にも0コンマ…と何度もありましたが、たった0コンマ…の違いで音が出ないなんて、音がわれてしまうなんて。空気の流れを想像し、良い音を求めて0コンマ…の調整をこれからも続けていきたいと思います。A.G

ポルタティフオルガン製作講習会の存在を知ったのは、2019年、公民館の一室で活動しているのを見かけた時でした。その日以来、楽しそうだなぁ、作ってみたいなぁ、という思いが消えず、2021年秋、2回目の講習会の募集を知って、すぐに申し込みました。2022年1月から始まった製作の日々、側板の選択からは個性を出し始めて、上部に持ち手を付けたり、ふいごの上部を蛇腹にしてみたり、パイプのキャップ板に板や紙を貼り足してみたり、そんな楽しい日々が終わってしまい、寂しさを感じています。Y.S

一本のパイプ作りからはじまって、コツコツ、コツコツ・・・地道な作業を重ね、時間と手間をかけて制作してきたオルガン。すべてのパーツが揃って初めて音が鳴った時の嬉しさは格別でした!根気強くご指導下さった先生と快く見守ってくれた家族に感謝します。これからはオルガンが傍らにある生活を楽しみたいと思います。K.T

このかわいい楽器に出会い、魅了されてしまったこの5年半。2台目のオルガンが完成しました。前回の知識はほとんど役には立たなかったけれど、完成を思うと気が遠くなるようなこの工程を、今回はひとつひとつ味わいながら作成する事ができました。いつまでも終わらない、木を切り削る作業とおしゃべり!それはそれは楽しい制作期間でした。木が楽器になった瞬間の喜びを再び体験でき、みんなで一緒に完成したオルガンの音を合わせられる事が本当にうれしいです。A.N



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