今日から11/5までの2週間陶器の展示と合わせて10/28、29の2日間は1年半かけたポルタティフオルガン制作ワークショップの展示とミニライブがある。場所は国分寺、お鷹の道沿いの、この周辺には珍しく大きな木の鬱蒼と茂る中にある「おたカフェ」。お鷹の道とは国分寺崖線の下の湧水沿いにそって、今は近隣住民の素晴らしく気持ちのいい散歩道になっているが、江戸時代には尾張徳川家の御鷹場になっていたことから由来している。
今回の作陶展ではチタンマット釉を初めて使っている。以前使った記憶からはチタン釉は垂れやすいという印象があり、しばらく敬遠していた。発色は私の中では一番好きな類に入るのだけど、棚板の高価な損失も考えると避けざるを得なかったのだ。今回は灯油窯とパイロメータを再確認するという目的もありゼーゲルコーンを7番、8番といれて温度上昇の様子をうかがった。その結果、それぞれ何の異常もなく、むしろ正確に内部の温度を知らせていることがわかった。また面白いことに1230度を維持しながら練らし時間を3時間程度を予定していたが、1時間が過ぎたときに1250度を示す8番までしっかりと倒れたことだ。穴窯に火を入れるときに「蓄熱温度」を考えていたことを思い出した。
練らしを2時間、3時間と続けた場合に垂れや剥がれになるのかは分からないが、垂れを恐れて慌てて火を止めた。その結果、ちょうどいい具合に焼き上がっている。チタンマット釉に限っては1時間がベストだが、白マット釉では3時間の練らしが良い発色を示す。同じ窯には入れないという仲の悪さがわかった・・。
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