オカリナ制作

2020年の都立清瀬高校での公開講座「オカリナ制作」が、9月、10月に予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて残念ながら本年度は中止と決まりました。

 

毎年楽しみにされている方も多い講座でしたが、楽ガキ工房としてのワークショップも人数がまとまり次第開催を予定しています。今年も作ってみたいという方はこちらのホームページから連絡をください。

風が共鳴して音が出る、それを「笛」を言います。笛の歴史は古く有史以前から存在していたようです。動物の骨に穴を開けただけのものや土を丸めて中をくりぬいただけのものなどが残っていますが、もしかすると木々の間を吹き抜ける風の音に聞き入って思いついたのかもしれないし、あるいは海辺の岩穴にあたる風が鳴らす音に、見えないものを見る想像力を働かせたのかもしれません。
 オカリナは土と炎でつくる笛です。土は大地を形成し森や川や草原に姿を変え、植物の種を芽吹かせ、動物に住かを与え、あらゆる命を育みます。また命あるものは、いずれ土に帰り多くの命の土壌となります。炎は調理もするし金属やセラミック陶器を焼いたり、凍えた体を温かく迎えてくれたり私たちの生活を豊かなものにしてくれると同時に、争いの中では多くの命を奪う道具にも使われています。その土と炎を使ってつくるオカリナの素朴な音色は、豊かな大地と緑の背景によく似合うし、命を育む大地にこそ相応しい音色に聞こえます。素朴で温かいオカリナの音色を楽しんで頂けたら幸いです。

 楽ガキ工房のオカリナは焼成温度を900℃とし通常の素焼きよりも少しだけ固く焼成するようにしておりますが、陶器ですので落とせば簡単に割れてしまいます。取り扱いにはお気をつけください。また焼成は700℃前後まで温度が下がったときに米糠に入れて炭化焼成することで黒を基調に仕上げています。一つひとつに違った表情がでますので、お手元のオカリナは世界でひとつだけの顔をしていることになります。なお美濃陶土細目の非常に細かい粘土を使用していますので、音色の美しさと同時に緋色の赤と炭化の黒、窯変の白をオブジェとしても楽しんで頂けたらと思います。

 またオカリナは吹き込む息の量で音程が変化します。基本的には優しい息遣いで吹いて全ての音が鳴るように設計されていますが、低音部は優しく、高音域は張り詰めた息で吹くとより鳴りますが、それぞれの吹き方の中でいい音を探し見てください。音程や音域など楽器の不調はお知らせください。ご購入から1年は調整、お取替えいたします、ご連絡ください。ストアにて販売しています、ご利用ください。

 

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